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日本時間 11月2日(土) 日々執筆継続中

 

さて、週末ですが、

久しぶりにITに関連する興味深い書籍を発見したのでシェアしたいと思います。

なかなかほかの本では触れられていない話題が多いことが特徴ですね、面白いです。

 

インフラエンジニアの教科書

インフラエンジニアの教科書_表紙.jpg


著者のブログも拝見でき、この著書のことについて言及されておりますね!

インフラエンジニアの教科書_著者の頁.jpg

やはり、相当人気があるのですね。

 

LINE社にて、構築と保守を手がけられている、とあれば、注目しないわけには

いかないですよね。著者も、「他の本ではあまり書かれていなような具体的な

レベルのこと」とコメントされておりますが、まさにそういうお話は貴重です。

新人向け、とも書籍の中では述べられておりますが、とのような対象の読者で

あっても、得るものは大きいと思います。

 

なおかつ、コンパクトである、というところも凄いと思います。

 

目次を見ると、

 

CHAPTER 01     インフラエンジニアの仕事

CHAPTER 02     サーバ

CHAPTER 03     OS

CHAPTER 04     ネットワーク

CHAPTER 05     ストレージ

CHAPTER 06     購買と商談

CHAPTER 07     データセンター

CHAPTER 08     ソリューションとセキュリティ

CHAPTER 09     インフラ運用

CHAPTER 10     大規模インフラ

CHAPTER 11     インフラエンジニアの成長

 

となっており、単純に技術情報やしくみを紹介する、ということにとどまらず、

「購買と商談」や、大規模になると何がどう変わるか、といった注意点にまで

「現場の知見」が赤裸々に語られている、というところが非常に大きな特徴だ

と思います。

 

とくに、「購買と商談」に関して、「資産管理」に関しては、減価償却や棚卸しなど、

投資したインフラコストをきっちり見つめていくためにどうしたらよいか、といったこと

まで触れられているのには、大変好感を持ちます。

 

そして、成長期の購買に関しては、大変貴重な指摘をされています

 

+(p.121 引用)++

 

成長期を経験したことのないインフラエンジニアの多くは

通常期のマインドで物事を判断するため、

インフラ拡張を渋り、

結果として企業の成長がITインフラ部分でボトルネックになってしまいます。

 

成長期というのはスピード優先な時期ですから、

調達額が多少は高くなっても

早く製品の供給が受けられるベンダーから大量の機器を短期間に取り揃え、

早くサービスに投入できるようにしなければなりません。

 

+++

 

これは重要な指摘ですし、われわれが身が引き締まる思いです。

 

***

 

ストレージに関しても、

 

    • シンプロビジョニング
    • 自動階層化
    • デデュープ(De-depulication)
    • スナップショット

 

について、(特定のベンダーの製品に偏ることなく -  とくに製品名の言及はないですね) 述べられている

ことは、かなり象徴的だと感じます。高速化と高度化、ということで、最先端の技術を有効活用することが、

やはり、ビジネスに直結をするのだ、ということが実感として捉えられている、それが非常によくわかります。

 

さて、もうひとつ、気になるコラムがあり、

 

+(p.63 引用)++

 

RAID6の考案者は不明確 (<=著者のブログリンク)

 

(中略)

しかし、RAID6 に関しては、

いつどこで誰が定義したのかを明確に述べた文献が存在しませんでした。

 

(中略)

SNIAというストレージベンダーの業界団体によると、

RAID6の定義は、

2本の仮想ディスクで読み書きに失敗しても処理を継続できること。

RAID6の実装には

二重チェックデータ計算、

直角二重パリティチェック、および、

斜めのパリティチェックを含む、

いくつかの方法があります。」

 

ということです。

 

(中略)

パリティ情報の書き込み方については、ベンダーによって実装方法が違うかもしれないという結論ですね。

 

+++

 

これについては、

 

     『 Computer Architecture Fourth Edition

 

Computer Architecture 4th ed.jpg

 

の中で、p.364 から p.365 にかけて、

 

RAID 6.jpg

続いて、

 

RAID 6 図.jpg

ということで、Corbett氏は、われわれNetApp社のエンジニアです。

 

「ベンダーによって実装方法が違う」というのは、たしかにそうですね。NetApp社は、対角線パリティ方式を

用いているということになり、この考案者は、上記のとおり、Peter Corbett氏、ということになります。

 

 

ネットアップ株式会社

エバンジェリスト

河西 学

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