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日本時間 8月3日 午前11時

 

私が大切にしている最も好きな蔵書のひとつに、

 

 

差分

「差をとる」ことで新しい何かが生まれる

差分1.jpg

 

佐藤雅彦、菅俊一、石川将也著

美術出版社

2009年3月31日刊

 

という大変面白い本があります。

 

この本が作成されたきっかけは、

主著者である佐藤雅彦先生が、ある深夜に万年筆で紙に描いた、

点描の2つの絵であった、ということが書かれています。

 

「点描の絵」とは、

差分の絵.jpg

 

です。

 

大変印象に残る文章が本の冒頭のほうにありますので、

いくつか引用したいと思います。

 

10ページより

 

+++

その晩、どんなきっかけがあったのか、

今となっては不明だが、

点だけの絵でも2つあれば、

動きとか形態が分かってしまうのではないかとふと思い立ち、

たまたま原稿を書いていたそのままの万年筆で

そこにあった紙に描いたものである

+++

 

+++

予想を超え、

その「点だけの2つの絵」は

思ったよりはるかに自分の気持ちに変化を与えた

+++

 

+++

その特殊な「気持ちの如実さ」や、

それが「どこから来ているのか」が問題であった。

出所はいわゆる絵の内部からではなかった

その気持ちが生まれていたのは、

2つの絵を順番に見た時であった。

+++

 

差分とは、

 

隣り合ったものの

 

差をとったときの

 

「脳の答え」である。

 

 

この本を最初に手にとったのは、たしか4年ほど前に、

池袋西口の地下にあった書店で、驚くほどの衝撃を覚えました。

 

まさに、われわれが仕事をしている製品の技術の根幹にある発想が、

まさに、この「差分」であり、「順番」に意味があるのですが、

なんとも言えない、爽快感と「ああ、ここに言いたいことがある」

と思わず、「あぁ!」と声をあげてしまったことを昨日のように思い

出します。

 

例示のアニメーションとして、

われわれの協力会社のひとつであるネットワールド社の皆様

作成された秀逸な図解があります。

 

NetAppのSnapshot( 左記リンクか下の絵をクリックしてください)

NetAppのSnaphot_NW.jpg

 

われわれが生業としている「データマネジメント」とは、まさに、

「データの動き」であり、それは時を追って変化するものに他なりません

(あるいは、あえて変化をさせてはならぬもの、ともいえますが、、、)。

 

ですから、この「差分」という感じ方そのものをとらえたこの著書に、

私はものすごい衝撃を覚えたのでした。

 

もし、a  と b  という時点の状態の「差分」がいったい何であるのか?

という構想に関して、この本では

 

12ページ

 

+++

a と b の差分には、a にも b にもない 新しい情報 が含まれている

+++

 

という記述があり、このことも、私には大きな納得間を与えてくれました。

なぜ、時系列でデータが保存され記録されることが重要であるのか、私は

新たな感覚を得ることができたのでした。

 

この本、ほんとうに、

すばらしいです。

面白いです。

知的刺激に満ちています。

 

ぜひ、書店で手にとって見ていただきたいと思います。

どのような分野でお仕事をされている方も、

仕事を離れて、シンプルに想像力を刺激したい方も、

これほど、

「新しい脳の動き方」を感じることができるものはそうそう巡りあえない

そう感じています。

 

 

ネットアップ株式会社

エバンジェリスト

河西 学

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